品質工学を導入するオススメのSTEPを以下に記述します。
1)無料相談会で経営層の理解を得る
概要セミナーで、品質工学ってどんなものか?何が良いのか?といった疑問に答えます。
経営者の方が話を聞かれたうえで、社内に展開してみたいとお考えになられれば、そこから始めましょう。
社内展開の方針が決まれば、教育担当の方と詳細を詰めます。
パラメータ設計が良いのか?MTシステムを導入したいか?教育に投資する時間はどれくらいにするか?など。
ご要求に応じた日程プランをご提案します。なお、私は座学では絶対に身につかないと考えているので、基本は実践を推奨します。「紙コプター」「コマ対戦」など実務と関係の無い練習用モデルもありますが、所詮お遊びでは身が入らないでしょう。自分のテーマを品質工学で実践することで、少しずつ理解できると思います。そう、1回実験しても完全には理解できないので、実践を積むことが大切です。
2)個別セミナーから実践へ
まず最初に個別セミナーで考え方の概要、どんなものかの講習を受けてもらいます。成果のあった事例も紹介するので、これから自分がどんなようなことをするのかイメージがわくと思います。
次いで、実践指導に進みます。テーマ選定からスタートし、基本機能を考えるところから一緒に考えます。進めながら計算式の説明や、計算を簡単に行えるEXCELファイルの使い方もあわせて説明します。基本機能の計算方法は、標準的な計算式は教科書にのっていますが個々の事例に応じた計算が必要になる可能性が高いので、事例毎に計算方法を解説します。基本機能の検討、誤差因子の検討、計測が大丈夫か予備実験を行うなど、最初は集中して時間をとりますが、いったん実験が始まってしまえば、サンプル製作や計測が終わるまで間があります。一つの事例が完了するまで半年くらいを想定しています。その間、前6~8回くらいのミーティングでフォローできると思います。もちろん、疑問に思ったことについてメールでの相談もOKです。
最後に、実践した内容を論文とパワーポイントにまとめ、最終発表会を行うのがお勧めです。発表会の参加者への配布資料は提出された論文集です。論文としてまとめることで、頭の中を整理し理解を深めることにも役立ちます。
3)継続的な実践へ
1クールの実験が終わったら、次の実験も同じように進めてください。そこに私の指導が必要かどうかは社内で判断していただいてOKです。継続して実践していくことが大切です。